水溶性廃液処理装置 フレンドリー CT-AQ10H
「環境保護」というキーワードは、未来の社会や地球にとって必要であり優しいものとイメージされますが、企業が活動していく上では、時に大きな義務と責任、そして多大な費用負担を強いられます。生産活動の中で発生する廃液の処理や回収費用もそのひとつです。
コスモテックは、FRIENDLYを通し、環境保護、安全性、経済性の3つの側面から社会貢献する企業活動を応援していきます。
廃液の排出量を大幅に削減(減容化)
従来、生産現場で発生してくる廃液は、そのまま産廃業者へ引き取りを依頼し処理してきました。
そのような現状をFRIENDLYの導入により、大きな費用をかけずに産廃業者が引き取る廃液量を大幅に削減(減容化)することができます。
安全で効率的な処理システム
FRIENDLYの特徴としては、火気を使用しない「減圧蒸留方式 ※」による安全で高効率な処理が可能であり、処理中の異臭や蒸発による有害物質の発生も極めて少ないシステムです。
※ 減圧蒸留方式とは、濃縮釜に廃液を自動吸引し、ヒーターの減圧低温沸騰によって蒸気(気体化)させた後、大気放出せず、冷凍機を経て再生水に変化させる方式です。
高処理能力
- 高い濃縮倍率を実現し、廃液処理コストを大幅に削減。
実績値: 水溶性廃液が最大1/20まで濃縮(減容)可能 - 様々な水溶性廃液に対応が可能。
処理実績: PS版用現像液、水性ニス洗浄廃液、湿し水廃液、フレキソ廃液、切削油(水溶性)、水性塗料廃液、食品廃液、半導体関連 など
利便性と経済性
- 必要なものは、少量の電気と消泡剤のみ
- 24時間連続自動運転による労働負荷の軽減
- 濃縮釜の自動洗浄機能搭載
- タッチパネルによる操作性の向上
- 設置場所を選ばないコンパクト設計
FRIENDLYの構造
① 濃縮釜の内圧を減圧する。
② 廃液タンクから廃液を吸引。
③ 煮沸時の発生する泡を抑える為、消泡材を添加。
④ 濃縮釜を加熱し、低温にて煮沸する。
⑤ 発生した蒸気が冷凍機部へ流れていき冷やされて再生水へ変化する。
⑥ 濃縮釜に残った濃縮廃液は数回濃縮を繰り返した後、濃縮タンクへ貯まる。
⑦ 再生水は、一時機械内のタンクに貯まり、後に外の再生水タンクに貯まる。
⑧ 機械外部の再生水は、自動洗浄時に再度濃縮釜へ吸引
オプション
a) 廃液中間タンク
b)再生水中間タンク
c)濃縮廃液中間タンク
d)再生水ph表示
e)再生水phコントロール
より高い効果を得るために ― 設置レイアウトイメージ
設置導入例
自動化プラン
自動化の構築によって、現場での人による労働負荷の軽減により、さらなるコストの削減に効果を発揮します。
高いコストパフォーマンス
参考例
- 1ヵ月の稼働日数: 25日
- 1年間の稼働日数: 300日
- 1日の廃液排出量: 100ℓ/日
- 廃液の回収費用: 75 円/ℓ
導入前
全ての廃液を産廃業者による回収
廃液量
1ヶ月の廃液量: 2,500ℓ
1年間の廃液量: 30,000ℓ
回収費用
1ヶ月の回収費用: 187,500円
(1ヶ月の廃液量x回収費)
1年間の回収費用: 2,250,000円
導入後
FRIENDLY: CT-AQ5H使用
濃縮倍率: 6倍、電気料金: 12 円/kwhの場合
廃液量
1ヶ月の廃液量: 約428ℓ 約6分の1
1年間の廃液量: 約5,138ℓ 約6分の1
電気代
1ヶ月の使用料金: 13,398円(1日およそ536円)
1年間の使用料金: 160,772円
消泡剤
1ヶ月の購入金額: 8,300円
1年間の購入金額: 99,600円
処理により生じた再生水は下水排除基準を満たす場合は、下水に排出可能。
さらに現場内で再利用する事で水道代のコスト軽減につながります。
コスト比較
導入前
187,500円/月
2,250,000円/年
導入後
53,798円/月 コスト差 133,702円/月
645,722円/年 コスト差 1,604,278円/年
仕様
FRIENDLY | ヒータータイプ | ヒートポンプタイプ | ||
---|---|---|---|---|
型式 | CT-AQ10 | CT-AQ10H | ||
処理能力 | 10L/h | |||
電源 | 3相 (3phase) 200V 50/60Hz | |||
電気容量/電流 | 約10.6KVA/ 約30A |
約5.2KVA/ 約14.9A |
||
処理方式 | 減圧蒸留方式 | |||
対象廃液 | 水溶性廃液 | |||
本体寸法 (W×D×H)mm |
800×1000×1400mm | |||
製品重量 | 約260kg(運転時:約320kg) | |||
運転条件 | 周囲温度:5 ~ 35℃、湿度:0 ~ 60%(結露なきこと) | |||
標準付属品 | 廃液タンク(200ℓ)×1個、消泡剤タンク(20ℓ)×1個 | |||
濃縮液タンク(18ℓ)×2個、再生水タンク(35.7ℓ)×1個 | ||||
廃液中間タンク×1台 | ||||
別途消耗品 | 消泡剤(消泡剤をご使用の際は、弊社推奨品のご使用をお勧めします。) |
オプション
- 廃液中間タンク(追加用)
- 再生水中間タンク
- 濃縮液中間タンク
- 再生水ph表示
- 再生水phコントロール(エアレーションによるph調整機能)
※ 再生水ph表示と共に選択の必要があります。
省電力を実現したヒートポンプタイプをラインナップ
【注、AQ5タイプは現在、生産しておりません。】
従来製品より半分以下の消費電力を実現
ヒータータイプ
CT-AQ5
約40%
DOWN
ヒートポンプタイプ
CT-AQ5H
ヒータータイプ
CT-AQ10
約63%
DOWN
ヒートポンプタイプ
CT-AQ10H